What is Zero Waste?

ゼロウェイストって何?

 
natsukomatsuyama-what-is-zero-waste.jpg

ゼロウェイスト。

まだまだ聞きなれない言葉かも知れません。ゼロウェイストとは「ゼロ=0」「ウェイスト=ゴミ」言葉の通り、ゴミ出さないライフスタイルのこと。

この数年は世界的に「ミニマリズム」という考えや、日本では「断捨離」などを通して、生活環境を整えることが定着しつつありますよね。インスタグラムの断捨離ハッシュタグなんて50万件です!ゼロウェイストってこの流れとも相性がとってもいいんです。自分の出すゴミと向き合うことで本当に必要なものとそうでないものに気づくことができます。

とは言っても、ゴミを出さないようにって面倒そうだし大変なんじゃない?と思いませんでしたか。でも意識することはたったの5つとシンプルです。その5つをもう少し詳しく説明していきますね。






REFUSE <リフューズ>

不要なものはにはNO!を


まず、必要ないものははじめから手にとらないと決めます。そのレジ袋、本当に必要ですか?街頭で配られてるチラシや無料でもらえるサンプルは?商品の過剰包装も気になります。むしろ包装してもらう必要ある?なんとなくもらったもの、セールだったから買ったもの、すぐ使えなくなるものは手にとらない習慣をつけてみてください。

ゴミとなるものを作るにもたくさんの資源とエネルギーを使います。そしてその処理をするためにも。ゴミ箱に捨てたものをもう一回見る人は少ないと思いますが、一度、家のゴミ箱の中を見てみてください。どんなカテゴリーのゴミが多いですか?そのゴミが出ないで済むような方法はありませんか?別のお店で買う選択をするだけで、包装がなくゴミが出なくなることもあります。まずはゴミを生まないようにしましょう。





REDUCE <リデュース>

消費を減らす


本当に必要か、長く使えるのか考えて購入する賢い消費者になりましょう。私たちが買いたくなるように考えられた戦略的な宣伝、広告。世の中にはたくさんの誘惑があります。だけど、なくてもいいんじゃない?というスタンスから入ってみて。そしてやっぱり必要だったらその時に買う。一度買ったものは、遅かれ早かれいずれは捨てる時がきます。身の回りに置くものは気に入って大事に使えるものオンリーに少しづつシフトしましょう。





REUSE<リユース>

くり返し使う


使い捨てのものに頼るのは、もうやめませんか。その代わり何度もくり返し使えるものを手に取ってください。便利なものって使い捨てが多いんですよね。だけど、ほんのちょっとの一手間で使い捨てのものとはさよならできることも事実。マイバッグ、マイお箸、マイボトル、マイカップを持ち歩くことは今すぐにでもできます。もちろん、場合によっては使い捨てを使わないといけない場面もあります。だけど、それを日常的にはしないという意識で。


繰り返し使えるものを捨てるタイミングも、もう一度見直してほしいもの。修理はできない?知り合いに欲しいと言ってる人はいない?違う用途では使えない?最後までしっかり使いきった後にリサイクルや廃棄処分に回しましょう。





RECYCLE<リサイクル>

リサイクルする


1、2、3.ができ始めるとリサイクルするものも次第と減っていきます。ここで重要なのは、リサイクルは最終手段だと思ってもらいたい、ということ。なぜだと思いますか?

まず第一にリサイクルも一つのビジネスで、需要と供給のバランスで成り立っています。私たちが缶やペットボトルをリサイクルに出しても、それを加工して再利用したいという需要がなければ他のゴミと同じように捨てられるのです。そして第二に、他のRと違って加工する作業が必要だということ。加工する時にはまた多くの資源が使われ、有害物質が排出されることもあります。

そして最後に、リサイクルできる回数には限度があるということ。これもいつかはゴミになるということ。リサイクルよりも初めの1、2、3のRを意識してください。





ROT<ロット>

コンポスト、堆肥にする


ロットは腐らせるという意味なのですが、生ゴミや落ち葉などの有機ゴミは自然界の微生物によって堆肥にしてしまいましょう。家庭用のコンポストを利用したり、自治体によっては家庭の有機ゴミを回収してくれるところもあるようです。有機ゴミは資源でもあります。できるだけ利用できるようになるといいですね。




5つのRを実行しよう

natsukomatsuyama-what-is-zero-waste.jpeg


以上のR5つ、実行する順番は上から。

全てができなくてもいいんです。ゼロウェイストは全てできないといけないというものではなくて、生活の中でできるだけゴミをゼロに近づける努力をするというのが一番大事なところ。

世の中に「100人のゼロウエイストが完璧にできる人」がいるよりも、「100万人のゼロウエイトを心がけている人」がいる方が地球へのインパクトは大きいのです。ほんの少しの意識改革が、いづれ習慣になって、気づけば当たり前のようにこの5つのRを実行していけるようになると思います。

昔は、わたし個人が努力したところで何が変わるの?と思っていました。大企業や国が対策をしないことに不満を持っていました。だけど、わたし達の行動の一つ一つは投票。このままじゃいけない!と思ってる心の声にしたがって行動を始めました。

これから何十年分ものゴミ、どれだけの量になると思いますか?それを何分の1かに減らすだけでも大きな違いです。0か100かのような極端な選択ではなく、できる限りゼロウェイストに近づける努力することに大きな意味があるのだと信じています。一人一人の力を信じて、世の中に良いインパクトを残せるよう一緒にゼロウェイストやってみませんか?